カウンセラーの幸村です。
これまで、モラハラカウンセラーとして、
モラハラに特化した
記事を配信してきました。
しかし、モラハラを入口として
ご相談いただいた結果、
お悩みの原因として
別の問題が浮上してくることが
よくあります。
その場合、モラハラから離れても
「せっかく離婚したのに幸せを感じない」
「生きづらさが残る」
と言った問題が続いてしまいます。
これは、
これまで抱えてきた
苦しみや辛さが
結果としてモラハラという形で
表面化しただけで、
ご本人も気づいていない、
根深い原因がある場合に
起こります。
その一つとして挙げられるのが
児童虐待です。
今の30代後半以上の女性は、
昭和全盛期の親御さんに
育てられた方が多く、
養育さえる過程で受けた傷を
「時代のせい」と割り切って
今に至っている方は多いと思います。
特に40代後半以上の方になると、
しつけの一環として
親から殴られた経験は
当たり前のように持っています。
昭和の、特に地方では、
女こどもの地位が低い
という考え方が大なり小なり
ベースにあったため、
子供の自由意思を尊重しよう
というよりは、
親の価値観や考え方に従う
という型の中で
成長せざるを得なかった
というケースは
たしかに存在します。
本来、子供は自由なものです。
自分は別のことがしたいのに、
他のものが好きなのに、
親の考えに自分を固定しなければいけない。
そういう葛藤を抱えたまま
大人になると、
自分の自由意思を
表現できなくなったり、
自分の意思が
分からなくなったり、
ということが起こります。
幼少期から
環境に適応することに
長けているため、
多少の違和感があっても
モラハラに適応し、
結果、長期化してしまいます。
それでも、モラハラの影響が
自分の体調や子供の変化に
現れた時、
被害者は自分の自由意思を
総動員して行動を起こします。
モラ逃げしたり、
離婚を勝ち取ったり。
その避難先として親を頼った時、
そこが自分にとって
心理的な支配下であることに
変わりはなく、
事態が安定してきた時、
継続する生きづらさに気付く。
また、児童虐待は
殴る・蹴る・ネグレクト
だけではありません。
「生命の危険を感じるような扱いは受けなかった」
「快適な1人部屋をあてがわれ、毎日手作りの料理を食べていた」
という方でも、
養育される過程で
見過ごせないほど深い傷を
受けている可能性は十分あります。
また、
「他の兄弟(姉妹)も同じ扱いを受けていたのに、自分だけ被害者だなんて言えない」
という抵抗を感じられる方も
いるかもしれません。
それでもいいんです。
大事なのは虐待の判定ではありません。
幼いころからの傷が
たしかに自分の中に存在していて、
それが自分を縛っている
かもしれないこと。
カウンセリングでは、
現在⇒過去⇒未来の順番で
クライアント様の心に寄り添い、
それぞれの時制の課題に
焦点を当てていきます。
モラハラを通じて知り合った
クライアント様が
今後の人生を、
自立的に豊かなものに出来るよう
ご支援させていただきます。
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