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幸村理沙

真のモラハラ

更新日:2023年6月11日


こんにちは。

モラハラカウンセラーの幸村です。

春休みも目前で、そろそろ卒業式のシーズンですね。

うちの中1息子の学校も明日は卒業式。

1年生は出席しないらしく、

「明日は休みだから友達とお昼食べに行くんだ!」

とテンション上げてる息子ですが、

正確には「11時まで自宅学習」です。

休みではありません(笑)


モラハラ関連の情報発信というテーマで始めたので、

まずはモラハラの定義について

幸村の考えを書いていこうと思います✨

(※ここでは加害者が夫、被害者が妻、としますね)


1000字くらいの読みやすいブログにしようと

心がけておりますが、今回は、

モラハラの闇の深さを知ってほしくて、

つい力が入ってしまい、

想定の倍くらいになってしまいました💦


近年ではモラハラについての認知も上がり、

モラハラのチェックリストもたくさん見かけるようになりました。

でも、実は、元被害者の幸村が見ても、

あまり当てはまらないリストもあるんです。


たとえばこちら、ある離婚弁護士さんのサイトにあった

モラハラ夫チェックリスト。


「おまえはバカだ」「おまえはダメなやつだ」などと妻の人格を否定する


「誰が養ってやっているんだ」などと、収入のない・少ない妻に高圧的な態度を取る


妻に生活費を渡さない


妻の言動が少しでも自分の意に反すると激怒する


妻が経済的に自立しようとすると阻止する


妻が実家や友人などと交流を持つことを妨げる


極度に嫉妬し妻を束縛する


実は、幸村の元夫、結婚期間中はこういうのはありませんでした。


幸村的には、モラハラって2つに大別できると思っていて、

一つは、「分かりやすいモラハラ」。

もう一つは、「生粋のモラハラ」であり、「真のモラハラ」

(と幸村はひそかに呼んでいますw)


いずれも気に入らないことがあると

妻をいじめるところは同じですが、

表現方法が違うんです。


上記のチェックリストは、

人に話したら誰でも「ひどいよね」って言ってくれる

「分かりやすいモラハラ」。

こういうのはいいんです(※決して良くはないw)

被害を受けていることを自覚しやすいから

離婚も考えられるし、誰が見てもひどいから、

被害者が孤独になりにくい。


でも、始末が悪いのが、「真のモラハラ」。

ザ・モラハラ的な暴言が表面化しないパターンで、

何気ない一言や、非難めいた態度を日常生活にちりばめることによって、

被害者を追い詰め、支配するマインドコントロールです。


具体的な例を挙げます。

表面上はいい夫。妻と子供を大切にしていると自負しています。

社会的な地位もあり、社交的で明るく、友人も多い、

実際、真のモラハラはそういう属性の人が多いようです。


夫が、ある時、鬱々としています。

放っておいたら、すれ違いざまに舌打ちをされ、

明らかにわざと、バーン!と大きな音を立ててドアを閉めたりして、

俺は怒っているぞ、アピール。


妻が、何か怒っているのか聞くと、

「そんなことも分からないなんて」

と言わんばかりの盛大なため息をついて、

挙句の果てに、「自分で考えないと意味がない」

とか、イライラを全開にして頭をかきむしったり。


ここまで怒らせるなんて、私が何かしたのかしら?

と思ってしまいますよね。

この時点で、

「妻のせいで夫が怒っている」

という場面構成が出来上がってしまっています。

しかも、夫の社会的な立場や友人からの評判を考えると、

理由もなく理不尽に怒るわけがない、とも思え、

「私の方が何か見落としてたり、間違っているのでは?」

と、反論するより、まず自分の落ち度を探します。


でも実はこれ、妻には何も落ち度はないんですよね。

怒ってる理由を明かさないのもそのためで、

問題が明確になってしまうと、解決できてしまうから、

モラハラ夫としては、

曖昧なままにしておく必要があるんです。


また、そういう態度をとる原因にも一貫性がなく、

妻は地雷のポイントが分からず、ますます疲弊していきます。

意を決して話し合おうとしても、途中で怒らせたり、

なぜか最後は妻が悪いことになる。

考えに考え抜いて、反論の余地がない正論を用意しても、

少しずつ論点をずらされ、わずかなほころびを見つけては、

そこを全力で責め上げられる。


モラハラ夫は、家族が大事、などと言っても、

実際に家事や育児をするわけではないので、

全てを一手に引き受けながらモラハラを受け続ける妻は、

逆らうどころか、生活を回すことで精一杯になり、

その妨げになるような自分の思考や違和感を

少しずつ捨てることで、事なきを得る

という選択をします。


過去と他人は変えられない、ならば自分のマインドを変えよう

となるんですね。

こうして被害者は対応能力を高め、

日々、「お前が悪い」という圧を360度受けながら

より悪質なモラハラにも耐えうるスキルを身に着けてしまうんです。


一方、夫は、そのあい間あい間で、

「いつもがんばってくれてありがとう」

とか、突然花束買ってきたりするから、被害者妻は

「彼なりに大切に思ってくれてる」

と思考をねじ曲げて、感謝をひねり出す。

(本当は花なんて何の役にも立たないのにね!)


あるカウンセラーさんが、モラハラ夫のこと、

「釣った魚にギリギリの餌をやる」

と実に言い得て妙な表現をしていました。

これって、妻がギリギリ生存し続けられる量じゃなくて、

妻がモラハラ攻撃を受けていると自覚しないギリギリの量

ってことなんだと思います。


理由も分からずいじめられて、責められ続けて、

辛くないわけがありません。

でも、悪いのは自分(らしい)、子供の生活もある。夫もいい人。

一つ一つの言動は大した事がなく、何が問題なのか?

と聞かれたら説明できない。

だから、辛いという気持ちは何かの間違いだ、と押し殺して、

心を麻痺させないと、その環境で生き延びることができない。

これがモラハラ被害者が被害を自覚できなくなるメカニズムです。


一つ一つは取るに足らないことでも、

全てをつなげると異常な全容が見えてくるマインドコントロール。

ね。恐ろしいでしょ。

真のモラハラ。

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